永久脱毛をした人からすれば、ムダ毛が再び生えてくるようなことにはなってほしくないものです。
しかし施術を受けた方の中には再び毛が生えてきた……!という人も、少ないながら存在することは確かです。
反対に脱毛効果が長い期間持続している人も、数多くいらっしゃいますが、一体何が原因でそのような違いが生まれるのでしょうか?
脱毛して効果が出るまでどれくらいの期間がかかる?
永久脱毛といっても1回の施術を受ければ、毛が生えてくるのを抑制できるというわけではありません。
ここでは施術の効果が出るまで、どれくらいの期間が必要になるのかについて解説していきたいと思います。
脱毛効果には個人差がある!また部位によって適切な回数も異なる
脱毛は効果が出るまでに個人差があるので、決まった回数施術すれば確実に効果が持続するとは言えません。
5回くらいで毛が抜けるのを実感できたという方もいれば、10回通ってやっと実感できるようになったという方もいます。
また部位によっても脱毛効果を実感できるタイミングが異なるため、個人差はかなり大きいと言わざるを得ないのが現状です。
部位別・脱毛施術が完了するまでの期間と回数
VIOライン | ワキ | 腕・脚 | 顔 | 背中 | |
1年~1年半程度 | 8回~10回 | 5回~7回 | 4回~6回 | 8回~10回 | 5回~7回 |
2年程度 | 9回~12回 | 9回~12回 | 9回~12回 | 12回~15回 | 9回~12回 |
※上記の回数は上段が自己処理が大幅に減る程度、下段が完全に脱毛する場合の目安となります。
紛らわしいけれど永久脱毛してもずっと効果が持続するわけではない
医療クリニックでは永久脱毛の施術を受けることができます。永久という名称から施術を受ければ、以降ずっとムダ毛が生えてこないと認識する方がたくさんいらっしゃいます。
しかし実は永久脱毛を受けたからといって、以降ずっとムダ毛が生えてこないというわけではないのです。
永久脱毛しても人によってはムダ毛が再生する可能性がある
米国電気脱毛協会では永久脱毛について次のように定義されています。
脱毛の処理終了後、1か月たった後の毛の再生率が一番最初の状態の20%以下の状態とする。
つまり永久脱毛では施術が完了したあとのムダ毛の再生率は20%以下だけど、逆に言えば100%生えてこないというわけではないということですね。
よっていかに永久脱毛と言えども、決して永久に生えてこないと断言することはできないのです。
脱毛してもムダ毛が再び生えてくる場合に考えられる理由
上記でも述べましたが脱毛効果には個人差があり、それは永久脱毛も例外ではないと言えます。
施術が完了した後に、ムダ毛が生えてきてしまう人が存在するのというのも、残念ながら紛れもない事実なのです。
とはいえ脱毛したのに効果が持続せず、ムダ毛が生えてきてしまうのにも、以下のようにいくつか理由が挙げられます。
- レーザーを照射すべきタイミングに施術していなかった
- 肌への負担を軽減するためレーザーの出力が弱めになっていた
- レーザーの照射漏れによって充分に施術できていなかった
- ホルモンバランスが乱れ男性ホルモンが活発化した
レーザーを照射すべきタイミングに施術していなかった
医療クリニックまたは脱毛サロンに予約するときは、毛周期に合わせて予約を入れる必要があります。
実際に施術に通うときも、スタッフから毛周期に合わせて予約を入れるよう、通達されると思います。
毛周期とは体毛が抜けてはまた生えるサイクルのことを指すのですが、施術するタイミングが噛み合っていないと、脱毛の効果が充分に発揮されないのです。
毛周期の中で最も脱毛効果が発揮されるのは成長期!
毛周期は成長期→退行期→休止期のサイクルで回っており、施術を受けて脱毛効果が発揮されるのは成長期の毛です。
医療脱毛などで使用されるレーザーは、メラニン色素に反応するという特徴があるので、毛穴から毛が生えている成長期の状態でないと、レーザーが反応せず効果がうまく発揮されません。
よって毛が成長期にあるタイミングで施術しないと充分な施術とならず、脱毛が完了しても持続せずに再びムダ毛が生えてくる可能性があります。
肌への負担を軽減するためレーザーの出力が弱めになっていた
脱毛をしたのにしばらく期間を置いたあと、また生えてきてしまう原因としては、レーザーの出力が低かったということも考えられます。
利用者の肌質によっては出力を抑えるケースもある
医療クリニックでは脱毛サロンでは取り扱っていない、出力が強めの脱毛機となっています。
しかし体質や時期に合わせて肌への負担を軽減するために、出力を低くして照射するケースもあります。
脱毛機の出力を低くするケースとしては、たとえば生理前や生理中の期間が挙げられます。
出力が弱いと脱毛効果も下がるので生理中の施術は避ける
このような期間中は肌が敏感になるため、施術を受ける人によっては肌トラブルのリスクが高くなる可能性があります。
よって肌への負担を軽減するために、あえてレーザーの出力を低くして施術する場合もあるのです。
レーザーの出力を低くすることで肌への負担を軽減することはできますが、代わりに脱毛効果も低くなってしまうので、生理中に施術を受けるのはできれば避けるのが無難です。
レーザーの照射漏れによって充分に施術できていなかった
またレーザーの出力が低めであったほかに、レーザーの照射漏れによって、充分な施術ができていない箇所があった可能性も考えられます。
この点に関しては毛周期や体質に関係なく、施術を担当するスタッフの技術不足によるものであると言えます。
脱毛後も再照射に対応してくれるクリニックを選ぼう
このような場合であっても期間内なら再照射可能など、照射漏れに対応してくれる施設はありますが、中には全く対応してくれないところもあります。
照射漏れが起きる可能性も考え、脱毛する前に施術後のアフターフォローも対応している施設を選ぶようにしましょう。
照射漏れかな?と思っても自分で判断するのは難しいので、疑いが出てきたら早めにクリニックへ連絡するようにしてくださいね。
ホルモンバランスが乱れ男性ホルモンが活発化した
ホルモンバランスの乱れにより、脱毛施術後にムダ毛が生えてくる可能性もあります。
女性の場合は妊娠・出産・閉経によって、ホルモンバランスが大きく乱れてしまいます。
妊娠→出産により女性ホルモンが大幅に減少する
妊娠と出産にかけて女性のホルモンバランスは大きく変化します。妊娠中は女性ホルモンが増加するのですが、出産後は女性ホルモンが大幅に減少します。
女性ホルモンが減ると相対的に男性ホルモンが増えることになり、体のムダ毛が増えたり髪の毛が抜けたりする原因となるのです。
加齢するにつれて女性ホルモンの分泌量が減少する
男性ホルモンが増えると体毛が濃くなると述べましたが、閉経後もやはり女性ホルモンが減少してしまいますので、男性ホルモンが増える原因となってしまいます。
閉経前であっても加齢によって女性ホルモンの分泌量が減少していきますので、30代や40代など、ある程度年齢を重ねている方の場合も、サプリなどで男性ホルモンを抑制する対策が必要となる場合もあります。
男性ホルモンを抑制してホルモンバランスを保つ方法
ムダ毛が増えるのは妊娠や閉経など、体質の変化によるものが原因の場合もあるので、仕方のない部分もあるのですが、女性ホルモンを減らさないよう以下のようにしっかりとケアを行うことで、男性ホルモンによる影響を抑制することも可能です。
- 無茶なダイエットは控えバランスの良い食生活を心がける
- 発酵食品や食物繊維などを多く摂取し腸内環境を整える
- 過度なアルコールやカフェインの摂取を控える
- 充分な睡眠を摂るなど規則正しい生活習慣を意識する
またストレスもホルモンバランスに大きく影響してきますので、なるべく我慢しすぎない・状況に柔軟に対応していくなど、なるべくストレスを緩和するように生活することも大切です。
ホルモンバランスを維持することは、脱毛効果の持続にも有効なので、ぜひ女性ホルモンの維持にも意識を向けていただきたいと思います。
永久脱毛の効果を持続させるには信頼できる店舗を選ぶことも大事!
永久脱毛をしても効果が持続するかどうかについては、確実であると断言することは難しいと言えます。
であればこそ、どのクリニックを利用するかは慎重に検討する必要があり、しっかりと施術を任せられるところを選ぶことが重要となります。
とりわけ脱毛が初めての方であれば、初心者にも優しいサポートが充実している店舗や、カウンセリングに力が入っている店舗が望ましいと言えますね。
一つの店舗だけでなく複数の候補から検討・サービスの充実度もチェック!
口コミや知名度を調べることはもちろん、実際に店舗に足を運びカウンセリングを受けてみて、スタッフの質を測ることも有効です。
また一つの店舗だけでなく候補となる複数の店舗から比較検討するようにしましょう。
知名度が低い小さな店舗よりも、知名度も規模も大きな店舗がおすすめです。
そして再照射などアフターフォローが充実しているかどうかも大切なポイントですね。
信頼できる店舗を探すためのポイント
- 実際にカウンセリングを受けてみて相性を確かめる
- 一つの店舗に絞らず複数の候補から検討する
- 知名度が低い店舗でなく大手の店舗を選ぶようにする
- 施術後も再照射などのフォロー体制が整っているかチェックする
永久脱毛をより確実に成功させるためにも、信頼できるクリニック探しには気合を入れて取り組んでいきましょう!